2021/04/05
トライアウトを経験して、上手くいった時と上手くいかなかった時の違いと言うものがあります。その要因の一つに、トライアウトを受けたチームに選手自身が馴染めているか、と言う点が挙げられます。サッカープレーヤーとしてのレベルはもちろんですが、選手の言葉・雰囲気・キャラクターなども含めて、チームに馴染むことも大事なことです。また、自分だけの問題ではないと言うことも理解しておく必要があります。需要と供給のバランスのように、自分がそのチームに必要とされていないにも関わらず、そのチームのトライアウトに参加したところで、何も良い結果は得られないと言うことです。自分しか見えていなくて、客観的に自分が周りからどう思われるか、そこまで考えている選手は少ないです。中には、兎に角自己中心的なプレーをして全部シュートを自分が打つなど、チームへ自分をアピールしたいと思う気持ちは理解できても、パスを選択する方が良い場合もありますよね。トライアウトでは、そういう選手の方がサッカー良く理解していると評価をされます。なので、もっと駆け引きや見せ方を上手くアピールした方が、自分の良さを分かってもらえます。
トライアウトでの見せ方のコツには、練習を行っている機会がお勧めです。練習する際には、紅白戦やミニゲームを行う時にスタメン組が外れる場合があります。すると、ベンチ組選手とプレーを行ったり、監督やヘッドコーチなどもプレーを見てくれたりする機会にも繋がります。ベンチ組選手と言うのは、スタメン選手よりはレベルは落ちますが、自分の良いパフォーマンスを見てもらえる可能性も高く、アピールチャンスになります。後は、選手の名前を聞いてプレー中に名前を呼んでコミュニケーションを取るなど、しっかり指示する意識や姿勢などを評価ポイントにしている場合もあります。
持ち味を出すタイミングを考える
トライアウトでは、自分自身を大きくアピールしたい気持ちになるものですが、トライアウト期間中に行われる練習や試合などでは、持ち味を出すタイミングも重要です。これはどう言うことかというと、どれだけサッカーをわかっているかはとても大事ですが、見せ過ぎないと言うことです。その理由は、サッカーをどれだけ理解しているかについて、シビアな観点を持っているからであることが言えます。ドイツサッカーの場合、プレー中の状況判断と言うのはマストで必要な力となっています。例えば、1対1での対戦やチャンスが50/50のシーンでればチャレンジをしても、2体1である場合にはチーム仲間にパスするなど、自分の武器や判断をいかにアピールできるかは大事です。自分の持ち味を出すタイミングと言うのをしっかり整理して、技術・俊敏さ・能力など、プレーで仕掛ける際にしっかり自分のストロングポイントを生かしていくことが大切です。
上を本気で目指すなら代理人は絶対必要
1人で練習に参加するには色々と難しいこともあるので、ヨーロッパの下部リーグに関してもエージェントの存在はとても大事です。その理由には、コネがなければしっかりとしたチームに入団することは難しく、また、実力があってもその実力に見合わないチームでサッカーをやることになる可能性があるからです。折角トライアウトに挑戦するのであれば、適切なチームで挑みたいので、代理人は重要で頼るべき存在です。例えば、上のチームを目指して移籍する際にも、自分一人でそれを全て行うと厳しいものがあったり、チャンスを逃してしまったりする可能性もあり、そんな時に代理人の必要性を感じると思います。
また、ドイツだと下部リーグであっても報酬があるのですが、自分で交渉することも可能です。上のチームを本気で目指すのであれば、交渉術も必ず必要です。練習参加のしやすさを代理人に任せるように、変な契約をされない為にも代理人は必要です。例えば、チームで一番試合に出ていても、他の日本人選手よりも条件が悪かったり、周りと比較して低く見積りされていたりすることがあるからです。
代理人にお金を払っているのか、それも気になるところですが、トライアウトのお金や紹介料などは払わなくても問題はありません。一応、選手の給料が1000€を超えると何割か払う約束などはあるようですが、その額をもらっていない場合、アマチュアリーグではお金を巻き上げることはありません。基本的に、チーム仲間も自分の代理人がいます。
チームは沢山あるのでダメでもすぐ切り替える
実力主義に付随すると、ヨーロッパのサッカーチームはユース上がりの選手を大事する傾向があります。やはり、クラブは下部組織選手を大事にするものなので、実力が同じ選手であればクラブにゆかりのある選手の方を獲りますよね。しかし、トライアウトで良いプレーができたと思っていても、結果に結びつかない場合もあり、下部組織の話からも理解できるように実力以外で判断を測られることはあります。既に、チームで他の選手を取っていた可能性も考えられますし、コーチが自分とは違うスタイルの選手を欲しがっていたかも知れないですよね。また、本当に自分の実力不足だったかも知れません。なので、一つのチームで自分が評価されなくても、気持ちを切り替えて他のチームで再チャレンジすることができます。また、練習をしてチャレンジすれば良いのです。
ドイツには多くのサッカーチームあるので、それは海外サッカーの大きな魅力と言えます。本当にチーム数が本当ので、一つのチームでダメでも次々に他をチャレンジできるのは嬉しいポイントです。ドイツのサッカーチームで活躍している日本人も、気持ちの切り替えは早いです。「このチームに出ることができないのであれば、違うチームに行こう!」と言う、切り替えの早さが挙げられます。
トライアウトに挑戦していくことの良さ
トライアウトでは、各選手自身の身体のコンディションはもちろん、トライアウトを受ける国のサッカー用語などはしっかり使えるようにしておくことや、名前を聞けるようにしておくなども、大事なポイントです。後は、メンタル強化も大切で、一度トライアウトでダメでもまだまだ自分が挑戦できるチームは無限にあるので、切り替えや心構えと言うのがとても大事になってきます。現在は、インターネットやSNSなどで、トライアウトの情報は幾つも出てきています。自分なりにしっかり正しいものを見極め、トライアウトに向けて準備を行い頑張っていきましょう。
まとめ
ここでは、トライアウトで契約を勝ち取るポイントについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?昨今は、ハイレベルな海外で「本場のサッカーを体験したい!」「海外でサッカー選手になるチャンスを掴みたい!」など、海外でのサッカーを考えている日本人選手が増えてきています。現地でのトライアウト期間の中で、自分の実力次第ではチーム契約を勝ち取ることができます。トライアウト後にチームのスカウト陣からコンタクトがもらえたり、プロとしてプレーできるチャンスを掴めたり、リーグでプレーすることが可能になったり、色々と嬉しいチャンスがありますよね。皆さんも、サッカーのトライアウトを積極的に受けて、是非、チャンスをものにしていきましょう。