2021/03/29
プロへの第一歩であるトライアウトは、プロのスカウト陣の前でプレーできるチャンスです。プレーに光るものがあれば、コンタクトがもらえる可能性があります。近年、海外に留学するサッカー選手も増え、海外でも通用する選手も沢山出てきています。ここでは、トライアウトで契約を勝ち取るポイントをお伝えします。
そもそもトライアウトとは?
サッカーのトライアウトと言うのは、サッカーチームの入団試験になります。トライアウトの内容に関しては、各チームによってやり方は異なります。➀セレクション会場でのみ選考するチーム、②練習会兼セレクションを複数回行い選考するチーム、③練習会とセレクションを別に行うチーム、このように大きく分けると3つのタイプに分かれているのが通常です。セレクションでは、殆どのチームが50メートル走、リフティング、ミニゲームが行われており、有名なクラブチームなどはこのトライアウトスタイルで行う場合が多いです。
➀セレクション会場でのみ選考するチーム
トライアウトは一般的に1次〜4次位まであり、また、大きいクラブチームになると、既にスカウトが終わった所から一般のトライアウトを始めます。トライアウトを突破するのは狭き門ですが、合格すれば自分のサッカー選手としての道が開けます。トライアウトは替わりの日と言うのは、基本的にありません。なので、その日に自分の体調が悪かったり、怪我をしてしまったりすると、その時点でトライアウトの挑戦ができないので、選手自身の体調管理も大事になってきます。トライアウトと言うのは、まさに一度のチャンスにかける、サッカー選手にとっての挑戦になります。
②練習会兼セレクションを複数回行い選考するチーム
このスタイルのトライアウトは、3回〜6回位に分けて練習会兼トライアウトを行っています。それぞれの練習会が終了した後、参加者の中から合格者が発表されます。大体どの場合であっても各回で数人の合格を出しており、定員になった時点で練習会兼トライアウト終了です。このスタイルでは挑戦するサッカー選手も何回も参加が可能な場合も多いので、何回も練習会兼トライアウトに参加して、クラブチームに受かるまで頑張ることもできます。子供にとってもチームの雰囲気などを感じたり、先輩の雰囲気も感じたりすることができます。
③練習会とトライアウトを別に行うチーム
練習会を複数開催して、その後にトライアウトを行うチームも中には存在します。練習会の様子と言うのをしっかりコーチ陣はチェックしており、トライアウト当日に選手が自分の思うように動けなかったとしても、総合的に選手一人一人を見てくれます。また、トライアウトの前にも、練習会で目を付けた選手だけを呼んで行われる、非公開の練習会なども行われることもあります。練習会に参加しなければトライアウト自体受けることができないチームもあったり、練習会には参加していなくてもトライアウトを受けることができるチームもあったりします。ですが、練習会があれば1回であっても多く参加しておくと有利になります。子供にとっても練習会に参加することで、そのチームの雰囲気などを見ることができるので、自分がこのチームに合うは合わないかの判断をしてトライアウトを受けるか決めることができます。
トライアウトで契約を勝ち取るポイント
チームが勝つことを意識する
それぞれの選手によって持ち味は変わりますが、強みや意識すべきポイントと言うものはあります。その一つに、チームが勝つことを意識することに対しての勤勉さが挙げられます。例えば、練習の時点から100%の力でプレーに挑んだり、守備を頑張ってみたり、特に秀でる長所がなくても周りから「おっ!」と思ってもらえるような姿勢が大切です。また、攻撃選手の場合は、スピード感や俊敏性などが武器になりますが、切り替えや守備で戻るなど当たり前のことを愚直にできる選手と言うのも高評価に繋がります。加えて、トライアウトではチームの仲間との連携が大切になってきます。しっかりコミュニケーションを取って、日本人のシャイなイメージを良い意味で払拭できると評価を上げることになったり、自己中心的なプレー走らず普通にプレーすることを心掛けたりすることも大事です。ワンタッチプレーができる場合には挑戦し、勝つ事にこだわるドイツ人だからこそ何よりもチームが勝つと言うことを意識して挑みましょう。攻撃の選手であっても、仕掛けていくこともできますが無理はし過ぎない、それも柔軟性を持ったプレーと言えます。
このように、コーチに向けて自分の力をどこで見せるのか、そのポイントは大事です。トライアウトでは、ミスすることも必ず出てくるので、それを引きずることなくその場で気持ちを切り替えていきましょう。普段以上のプレーを発揮することはできないので、自分ができることに専念して、チームの為にベストを尽くすことに集中するのが一番です。